フール・ドゥ・アッシュからパリ アッシュへ 魂の旅路 ~les Voyages De L’Ame

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シェフのフランス便り~ Sans titre deux

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町は、もうノエルに向かって、徐々に顔を変えつつあります。
有名なシャンゼリゼは勿論のこと、小さな通りさえきれいにお化粧しだしています。
不思議なもので日本で仕事をしていた時は、この時期はいつも生死をさまようような過酷な仕事をしていました。
一日2時間寝れると、幸せな気持ち になれたものです。
今は時間がとても緩やかに流れています。
この時期にそんな町を見ている と、なぜかフランソワ・ポンポンの彫刻を見たくなりました。
オルセー美術館に行ったのは、言うまでもありません。
ポンポンの彫刻は、本当になごみます。
特にしろくまは、その究極まで簡略化された面構成に、ある種荘厳ささえ感じます。

パリでへきへきしていることが、一つあります。
それは名前のことです。
僕の名前はヒサミチです。
フランス人にはとても難しいらしくなかなか覚えてもらえません。
発音もイザミチになります。
挙げ句の果てには、イザで終わりです。

Hisa(イザ) On y va.

また一日が始まります。
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by le_pin-four_de_h | 2012-11-27 11:18 | シェフのフランス便り | Comments(0)

シェフのフランス便り~ Sans titre Un

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パレ ロワイヤルは、僕にとって特別な場所です。
前回の渡仏の時には、サン ジェル マン デ プレとセーヌ川の中間くらいの所に住んでいました。
帰宅途中によくサン ジェルマン デ プレから、坂を降りアパルトマンを通り過ぎて、セーヌ川を渡り、ルーブル美術館を抜けパレ ロワイヤルに行ったものです。
手には、必ずショソンポンムを 持っていました。
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全てが初めての事ばかりで、フランスになかなか馴染めずにいた時期です。
気が滅入った時には、必ずこの場 所に佇んでいました。
ショソンポンムを頬張りながら、色々と自分に問いかけたものです。
因みに、なぜショソンポンムかと言うと、当たり外れなく何処のものでも美味しかったからです。

そんな思いでの地に再び佇んで見ると、自分に問い掛けるのではなく、パリに問い掛けている自分がいました。
でもパリは気まぐれで、自分の切なる問い掛けに振り向きもしてくれません。
そんな気まぐれなパリが、些細なことでほんの少し振り向いてくれる時があります。
それは戒めであったり、答えであったりとほんの一瞬ですが、こちら側を見てくれます。
どういう時に、パリは振り向くのか、それはレストランやパン屋、菓子屋に行ってどうだとか、美術館や名所に行ってこうだとか、そう言うものではないのです。
日常のほんの一瞬に潜んでいることなのです。 ほんの一瞬は、日常の中とはいえ、今の自分には特別なことだと 思います。
それが本当の意味で、日常になった時に、その答えは出るのかもしれません。
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by le_pin-four_de_h | 2012-11-25 02:26 | シェフのフランス便り | Comments(0)

シェフのフランス便り~ Le sot l'y laisse

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僕とマダムは15年ほど前に同じ職 場でした。同期入社です。
その時、もう一人同期入社の女性がいました。
その彼女がパリでご主人とレストランをしていると、風の便りで聞いていました。
再会を楽しみに、食事に行ってきました。
なんでもフィガロに取り上げられたらしく、大盛況でした。
彼女はマダムとして30人からのお客さんを一人でサーブしていました。
その姿をみてとても感慨深いものを覚えました。
当時は自分もとても未熟で、もちろんマダムも彼女もとてもか弱く見えました。
15年という時を経て再会した彼女はとてもたくましく堂々たるマダムぶりに見えました。

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その同じ時は、自分をどれだけ成長させてくれたのだろうか。
その時間の狭間で何か取り残してきたものはないなだろうか。
アカデミックなテクニックやフランス的であれというような情念などではなくもう少しプリミティブな人としての在り方、そんなものを考えながら彼女を眺めていました。

帰りに店の名前を見てその暗示的な意味にドキッとしました。
鶏などの肉の部位をいう料理用語 ですが、直訳するとこう言う意味になります。

愚か者はそれを残す。

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by le_pin-four_de_h | 2012-11-22 15:34 | シェフのフランス便り | Comments(2)

シェフのフランス便り~ Impression-soleil levant

オランジュリーに行って来ました。

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オランジュリーと言えば、モネの睡蓮の連作が自然光のもとで2室に展示されています。
モネの睡蓮に魅了され、画家に成りたいと思いました。
まだ20歳前のことです。
モネに憧れフランスに憧れ一生懸命絵を書いていた時代です。
もちろん画家などなれるはずもな く、いつしか絵から離れていきました。
モネの睡蓮を眺めていて、ふと思ったのは、
夢敗れてもそのころ憧れたフランスへの思いが、心に残り続け、いまのパティスリーフランセーズ、パンフランセーズへの思いへと続いたのではという事です。
全ては流れの中にあるんだなあとつくづく思いました。
オランジュリーでは、マリーローランサンやキュービスム後のピカソに感銘を受けましたが、とびっきりは、今回特別展をやっていたシャイム・スーティンです。
特にグラジオラスシリーズや皮剥がれる牛などの屠殺シリーズには衝撃 を受けました。
グラジオラスの血濡れたような赤や牛やうさぎに時間を逆戻して命を吹き込もうとでも言わんばかりの情念、シャルディンの時とは正反対の感情を覚えました。
今一度、激しく燃えさかるフランスへの情念をお菓子やパンに注がねばと、使命感すら芽生える一日でした。
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by le_pin-four_de_h | 2012-11-19 08:40 | Comments(0)

シェフのフランス便り~ Ambivalence

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パリ郊外で働くY君と会い、ブーラ ンジュリーに行き、その後昼食を一緒にしました。
今日は、いい物に出会ったと言う晴々とした気持ちと、
そのインパクトによる迷いと言う相反する気持ちが芽生えました。

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日本でも有名なそのブーランジュリーのそのパンを食べて衝撃を受けました。
美味い、不味いとかそう言うレベルではなく、自分の根っこからひっくり返すようなものでした。
すなわち、自分がずっと絶対視していたルバンリキッドの必然性です。
この晴れやかなまでの小麦の味はルバンでは絶対でないし、
また求めてもいなかったのですが、
素晴らしいの一言だと思います。

昼食をY君と一緒にして色々と話をしました。
日本で会ってた時より、少したくましく見えたのが、嬉しかったです。
彼をはじめ、フランスで働く日本の若者にせつに願うのは、
フランスと言うものを表面的にとらえるのではなく、
内面の深く深く深層までたどり着いて欲しいと言うことです。
すなわち、ルセットや製法などではなく、
バゲットとは、フランスとは、などの問いかけに
自分なりの確かな答えを出して欲しいということです。
1年居ました、2年居ましたとかいう期間では無いのです。
その答えが出せるかどうかなのです。

各言う自分もその答えを、もう一度出してみようと迷いもがいているところですが。

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by le_pin-four_de_h | 2012-11-15 16:06 | シェフのフランス便り | Comments(4)

シェフのフランス便り~ Dualisms

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ルーブルに行ってきました。
パリ滞在中に隅から隅まで見てみようと、思っています。
おそらく3,4回は通わなければいけないと思います。
それ程ルーブルは、巨大なのです。

今日、見た物の中で一番印象に 残ったのは、シャルディンの静物画です。

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シャルディンは沢山の静物画を残していますが、僕を惹きつけて止まないのは、狩猟などで殺した生き物を、物として捉えた絵です。
この2枚の絵画を眺めていると、なぜかデカルトの二元論を思いおこしました。
恣意する自我と後はすべてを物質と説いた極めて合理的な教えですが、そう思えば思うほど、胸が締め付けられます。
東洋人の僕には、命のはかなさ、死への畏敬の念すら感じさせるからです。
でもそれが、近代ヨーロッパの源になったのではと僕は思っています。
そこに僕の測り知れないヨーロッパが在るのもまた事実でしょう。
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by le_pin-four_de_h | 2012-11-12 14:30 | シェフのフランス便り | Comments(0)

シェフのフランス便り~Cancer de Paris

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パリを歩いていて、たまに見かける気になる光景があります。
石造建築の間に唐突に建てられた鉄骨の建物です。
違和感のないように、とても気を使って建てられているように見えますが、
僕にはとても醜く、歪のものに見えます。
パリの大改修がおこなわれてまだ200年も経っていないのですが、
老築化したからなのでしょうか?
そういえば、至る所で補修をしているのを見かけます。

10年単位のサイクルでは、パリは、パリであるのでしょう。
それが、100年単位になるとどうなのでしょうか?
それが、パリの癌細胞で無ければ、よいのですが。
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by le_pin-four_de_h | 2012-11-11 19:59 | シェフのフランス便り | Comments(2)

シェフのフランス便り~Baguette avec elle?

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今回の渡仏でバゲットとは?と言う疑問に、答えが出せればと思っています。
アイデンティティーではなく、イデアとして考えれればと思っています。
その答えがでるのは、まだはるか先のことだと思いますが。

とりあえずなにをしているかといえば、とにかく片っ端に食べることです。
有名、無名を問わず、手当たり次第にです。
別に何か見えてきた訳ではありませんが、自分のことがよく見えてきました。
物凄く肩に力が入っていたように思えます。
自分はこうで無ければと、偶像化し、それに一心不乱に向かっていたのです。
そう見えてきたのは、バゲットを手 当たり次第に食べていたおかげで す。

例えば今年のエリゼ宮に納められているバゲットさえ全く日常なのです。
僕が買った時のものは、少し焼きすぎていた様に思えます。
表面の皮が勝ち過ぎていて風味がぼけていたように思います。
その栄誉をもちろん誇りに思っているだろうが、そんなこと気にもしていないようです。
僕なら眉間にシワを寄せてそんなもの出すなと、なるのでしょうが、
そのおおらかさ無ければ、多分いい バゲットはできないと思います。
それが不味いのかと言えば美味い のです。
もちろん本来最も美味しいでしょうが。
おおらかな気持ちで物を作る、何か忘れていたような気がします。
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by le_pin-four_de_h | 2012-11-09 09:24 | シェフのフランス便り | Comments(0)

シェフのフランス便り~パリのアパルトマン

みなさん!!

長らくお待たせしました。
シェフからパリ便りが届きました。


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パリで借りたアパルトマンです。
9区にあります。
オペラ座界隈にも近くプランタンなどのデパートも近くにあり、
日本人には生活しやすい場所だと思います。

パリは少しずつ冬に変わりつつあります。
どんよりと薄暗いように感じます。
それは自分がそうだからそう見えるのかもしれません。

今日はレアルの近くのマルシェで果物を数種類買って見ました。
その味に自分を鼓舞するものはありませんでした。
まだ始まりとは言え少し戸惑っています。

これからの生活でなにを感じていくかを伝えれれば思っています。


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by le_pin-four_de_h | 2012-11-06 22:17 | シェフのフランス便り | Comments(2)

工事中

シェフ旅立ちの日、
マダムからメールがありました。

工事中のお店の様子を撮影したものです。

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お店のどの部分なのか、
そもそもアッシュなのか周りのお店なのか、
よくわかりません。


ところで、
マダムからの写真、画質がキレイになったとお気づきですか?


最近新しいiPhoneを買ったらしいのです。

これでネット環境に慣れていただいて
ブログ書けるようになれば…と目論んでいたりします(笑)
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by le_pin-four_de_h | 2012-11-04 20:54 | アッシュのこと | Comments(0)

寡黙なシェフに代わってマダムの私がアッシュのあれやこれやをお知らせしていきたいと思います!!
by マダム
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